2015年11月14日

使用機材その3 KPR-77

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80年代初頭に発売されたKORGのリズム・マシン、KPR-77です。
以前ご紹介したRX-7と同時期に、同じ店で購入しました。

なんとなく見るからに古そうな機材であることは分かっていただけると思いますが、こちらはアナログ音源を用いたリズム・マシンであり、なんとMIDI規格に対応しておりません(背面にそれっぽい差込口が付いているのですが、DIN SYNCという古いタイプの同期信号のようです)。

なんでこんなモン買ったんだよ?と思う人もいるかもしれませんが、当時の私は「なぁに大丈夫。全部の楽器を自力で演奏すればいい」と考えていたのです。
我ながら命知らずですね…。

アナログ音源のリズム・マシンといえばRolandのTR-808があまりにも有名ですが、当時はBOSSやYAMAHAなどのメーカーもそれに対抗しうるような機種をリリースしていました。
KORGのKPR-77もそのひとつです。
TR-808なんて高くてとても手が出せませんが、一方でこの機種には特にプレミアなんて付いておらず、当時の私でも簡単に手に入れることが出来ました。

というのも、このKPR-77というのは、数あるリズム・マシンの中でも最高レベルの異端児として昔から有名であり、「こんなモンどうやって使えっていうんだ…?」と数多のアマチュア・ミュージシャンが頭を抱えたという、そんな代物だったらしいのです。

テクノ系の音楽が好きな人ならアナログ系のリズム・マシンの音は聴きなれているものと思いますが、基本、そういうリズム・マシンというのは、チャカポコとしたオモチャっぽい音がします。
KPR-77も、基本的にはまぁそんな感じ……なのですが、何かが微妙に違います。
スネア、シンバル、ハンド・クラップなど、そのサウンドは妙に荒々しく、やたらめったらジャリジャリしているのです。
特に、クラッシュ・シンバルを強拍で鳴らしたときなんて耳が痛くなるほどで、ぶっちゃけ本気でうるさいです。

これに比べたら、バスドラムやタムはまぁ普通っぽい音……のように聞こえますが、やはりタダでは済みません。

私はある楽曲を製作していたときにこの機材のバスドラムの音を使ったのですが、そのときは“単なる地味な音”だと思いながら曲を作っていました。
しかし、いざ曲が完成して、それをスピーカーから鳴らしてみると、ただならぬ振動が部屋中に響き渡ったのです。
音は軽いが埋もれない」というタイプのバスドラムなら存じ上げていますが、まさか、真逆の「埋もれるがメチャクチャ重い」なんてバスドラムがあるとは思いもしませんでした。
私は、このことがキッカケで重低音の奥深さを思い知らされたといっても過言ではありません。

私が作った楽曲の中でアナログのリズム・マシンっぽい音が出てきたら、まずこの機材を使っていると思っていただいて構いません。
当然、同期は出来ませんから、ちょっとずつ鳴らした音を録音して抽出し、リズムに合わせて並べることによって曲を作っています。
posted by グラスホッパー at 00:14| Comment(0) | 機材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月07日

15の夜(←ミクにとっての)

初音ミクは16歳の誕生日になると養成所を卒業して人間の世界に行くことになっているそうなのですが、その前には色んなことがあったようです。


落書きの仕様書と エロばかり見てる彼
超高級機材の一覧 届かない夢を見てる
置き場の無い自室は 扉閉まらない
18禁のゲーム落として 見つかれば逃げ場もない

しゃがんで固まり 背を向けながら
ディスクのひとつも買ってくれない オタクたちを睨む
そして仲間たちは今夜 デビューの計画だという
とにかくもう 最近の邦楽は聴いてられない
自分の存在が何なのかさえ分からず震えている 15の夜

盗んだMIDIで歌いだす 法律も分からぬまま
暗い夜の帳(とばり)の中で
メジャーが何ぼのもんじゃいと 逃げ込んだニ〇ニコで
スターになれた気がした 15の夜
posted by グラスホッパー at 21:56| Comment(0) | 架空の会話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月05日

使用機材その2 RX-7(YAMAHA)

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こちらは、80年代後半に発売されたYAMAHA製のリズム・マシン、RX-7です。
大学在学時、某所のハー○オフにて購入しました。

見た目がカッコいいし、何より、とある歌手のアルバムで使用機材として記載されているのを見たことがあったんですよね(確か小比類巻かほるだったかな?)。

YAMAHAからリリースされた“RXシリーズ”には色々と種類がありますが、私が調べた限り、どうやらこのRX-7というのは先行機種であるRX-5の廉価版のような位置付けで、「性能は若干劣るが、そのかわり多機能にしてある」という、そんな存在であったようです。
「音色が100個ある」というのを売りにしており、ドラム音の他に、ベースですとか、ギター、マリンバ、クラヴィコード、ブラス、オケヒット……等、メロディを弾けるような音色もいくつか組み込まれています。
これがまた、他の音源にはなかなか無いような、絶妙にオモチャっぽい音をしていて面白いのです。

ただ、どういうワケかどれもこれもサスティンが非常に短く、四分音符一個ぶんくらいしか音が続かないため、弾けるフレーズは非常に限られますが……。

基本的には内蔵シーケンサーによってフレーズを組み立てることを前提とした造りになっていますが、MIDIに対応していることもあって、やろうと思えばパソコンに繋げられます。
そうやって使ってみると、もともと音色が豊富なこともあって、色々な使い道があり面白いです。

通常の使い方だと、それぞれのパッドに割り当てられた数しか音を鳴らせませんが、機能を切り替えると、ひとつひとつの音色に音階を付けながら自由に演奏することが出来るようになります(ベースやマリンバの音色は、そうやって使うのですね)。
ドラムも音程を自由自在に乱高下させることが出来るようになります。
個人的には、スネアなどは、デフォルトの状態よりも若干低めの音程で鳴らしたほうがそれっぽい音になると思います。

詳しい人にとっては周知のことと思われますが、YAMAHA製の音源というのは基本的にドラムが独特な音をしており、昔のものは特にそれが顕著です。
なんとなく音のトーンが低く、キレの良さよりも太さを重視した丸みのある音色になっています。

私は頭の中で、それらを勝手に“イモドラム”(芋みてぇなドラム、の意)と呼んでいるのですが、スネアやタムだけでなくハイハットやクラッシュ・シンバルでさえもそうであり、ツッチーツッツチー☆という無駄に重量感のある音がします。
おそらく、時代が時代なので、サンプリング・ビットレート(要は音質)の低さがそうさせたのでしょう。

サンプリング・ビットレートの都合か、イコライザーによる音作りの自由度はそんなに高くはなく、出来る限りドラムを目立たせるようなミキシングを心がけても結局は控えめな存在感に落ち着いてしまったりするので、その点は注意が必要です。
posted by グラスホッパー at 23:50| Comment(0) | 機材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする